ブロマンスの意味 キスしても友情とはこれ如何に

2021年7月19日月曜日

意味・使い方

t f B! P L
私がブロマンスという言葉を知ったのは2010年ごろのことです。(うろ覚え)
海外ドラマで覚えたこともあり、洋画・洋ドラ界隈の専問用語だと思っていました。

それが近年ではスポーツ記事や国際ニュースでも目にします。


もしかして意味や使い方が変わった?
別の言い方はないの?


などなど、今更ながら調べ直したのが今回の記事です。
とりあえず検索したところ共通する情報は以下の三つでした。

基礎知識
"ブラザー"と"ロマンス"のカバン語
二人以上の男性間で育まれる密接で緊密な関係のこと
性交渉はないが、極めて深い情緒的な愛着で結ばれている

あれ?意味は昔と変わってない……けど、そもそもドコ発の言葉なんだ。
というわけで、まずは語源から遡ってみます。

由来


  • 1990年代のスケボ誌『Big Brother』の編集者デイヴ・カーニーによる造語
  • もとは長い間を一緒に過ごしたスケーターの間に生まれる連帯感を指す言葉だった
  • アリストテレスが友情について書いた文章とも似ている

発祥は90年代ですが、この言葉が世間に浸透したのは2004年以降です。
ウェブスター辞典のオンライン版にも初出が2004年と記載されています。

その年に放映が開始された『Entourage』という米国の番組から広まったそうです。
(邦題は『アントラージュ★オレたちのハリウッド』。)

ブロマンスな関係?:Bro+Romance =Bromance
http://lichtmidori.livedoor.blog/archives/572248.html

内容は番組のプロデューサーと彼の幼馴染みをモデルにした半自伝ドラマです。
その中で描かれる幼馴染み達との交流は今も続いているのだとか。

興味深いのはプロデューサーの正体。
なんと、映画『テッド』で主演を演じたマーク・ウォールバーグその人でした。

ブームのきっかけとなった人がブロマンス映画に出演していたとは……。
(バディ映画には出ていましたが。)

あの映画はキャスティングからネタ満載だったんですね。

そして続く2008年には、その名もずばり『Bromance』という番組が開始しました。
これは『The Hills』に出演していたブロディ・ジェンナーの番組です。

その番組の放映中に彼と共演者陣との絡みが注目されたのを受け制作されました。
ブロディの"Entourage"の座を狙い男性たちが対決するバラエティです。

"Entourage"は取り巻き・側近を意味します。

先ほど書いたマーク・ウォールバーグの番組タイトルと同じ単語ですよ。
やはり「元祖」を意識して制作されたのでしょうか。

Broの意味


  • 英語の"Brother"には兄弟の様に親しい友人や仲間という意味もある
  • "Bro"と略すと呼びかけや単に"男"を表す接頭辞になる

ところで、なぜ友達なのにブラザーなのでしょう。

それは、この単語が血縁の有無を問わず近しい間柄を示すものだからです。
"Bro"と略すことで男性から男性へ親愛を込めた呼びかけになります。

映画で黒人が「ヘイ!ブラザー(ブロ)」と挨拶するのを見たことはありませんか?
これも同じ人種やコミュニティに対する帰属意識が見て取れます。

他にも色々な意味がありますが、接頭辞として使う例は基本的に俗語です。

男たちのスラング


一例としてBroが付く言葉をいくつかご紹介します。

Bro-hug

男性同士が健闘を称え合う抱擁のこと。
スポーツの試合でよく目にします。

Brony

アニメ『マイ・リトル・ポニー』のファンのことでBroとPonyの合成語。
「~ラー(例:マヨラー)」、「~スト(例:サユリスト)」に似ていますね。

BroTP

最高のコンビを指す海外の同人用語。

「推しカプ」の英語版"OTP(One True Pairing)"の派生語です。
Broを付けることでカップリングではないことを強調している?

親友を表すミームには"BFF(Best Friend Forever)"=「ズッ友」もあります。
が、これは主に女の子同士の間で使われるものです。

Bros before hoes

恋人よりも友情を優先しろという意味のスラングです。
「オンナはほっとけ」といった具合に、男同士でつるむ気楽さを謳っています。

ただ女性を見下す粗野な言い回しなので実際の会話で使うのはおすすめしません。

***

そのほか"Brofist(グータッチ)""Brocode(男同士の約束、秘密)"など。
いずれも仲間との絆に関する言葉です。

定義


  • 一般的な友情よりも互いへの依存、執着心が強い
  • グループや家族ぐるみの付き合いでもOK

端的に言うと親密な男性同士の関係を包括的に表わす言葉(総称)です。

1週間に1度は飲みに行く飲み友達。
あるいは毎日顔を合わせているのに帰宅後に連絡しあう同僚などを言います。

二人組とは限らず、結束の強いチームにも使える言葉です。
(ただしあくまで冗談交じりに。)

親友との違いはありません。
なぜならブロマンスの中に親友が含まれているからです。

個人的には親友より「友だち以上、恋人未満」という表現の方がしっくりきますが。
周囲から仲を疑われるほど、べったりした付き合いをイメージしてください。

関係性の例
兄弟、乳兄弟、疑似親子、幼馴染み、師弟、兄弟弟子、主従、上司部下、戦友

先輩後輩、師弟は今風に言えばメンターシップでしょうか。
芸人のコンビ愛も典型的な例です。

バリエーション


  • 異性愛者同士が基本だが、性的指向は問わない
  • 仲の善し悪しも関係ない

好敵手

恋のライバルとなった男たちは愛する女に対するよりも強い意識を恋敵に向ける――

これはジェンダー研究者のイブ・セジウィックの言葉の要約です。
物語でも敵対していた二人が次第に心を通わせていく展開は王道ですよね。

つまり、対立関係でも成立可能ということ。

特に人種間や思想の反目を描いた作品に多く見られます。
『苺とチョコレート』はその代表例でしょう。

私は「女を取り合っていると見せかけて実は男→男→女」のパターンも好きです。

ハイスミスの『リプリー』や『殺意の迷宮』、変化球で『チェイシング・エイミー』とか。
あとは(結末のネタバレに関わるので題名は伏せますが)向田邦子の某作品

それから忘れちゃならねぇ、我らが夏目漱石の『こゝろ』もこれですね。

『愛を弾く女』のステファンもマルクスを愛していたから、と見た方が理解しやすい。
でもこれでは同性愛になってしまいます。

共有関係

同じく判定が難しいのが二人で一人の女性を共有する三角関係です。
三人婚のほか、単に共通の女友達ということもあります。

白洲正子の著書に青山二郎と小林秀雄がそういう仲であったと書かれていました。
※『両性具有の美』より。

フィクションならフランス映画に多いですね。
『彼女と彼たち』『グラン・ブルー』『突然炎のごとく』『冒険者たち』など。

アメリカ映画なら『ウィリーとフィル 危険な関係』『スリーサム』
前者は『突然炎のごとく』に影響を受けた作品です。

『バルスーズ』『明日に向って撃て!』『ディア・ハンター』もこの系統か。

ここまでくると間接的な同性愛と見る人もいるでしょう。
『天国の口、終りの楽園。』はその可能性を示唆する内容でした。

それでも、二人の間に性的な接触がなければブロマンスです。

***

この定義は同性愛者同士やゲイとストレートのペアにも当て嵌まります。
後者の場合はブロモセクシュアル、ホモマンス ホブロマンスと呼ばれているようです。

「ゲイ男×ストレート男」なアツい友情が急増中。ゲイの親友=女をくつがえす「ブロモセクシュアル」な関係って?
https://heapsmag.com/bromosexual-tight-friendship-between-gay-and-straight-men-gender-style

女性同士や男女の友情に関してはコチラ↓

【関連記事】 ブロマンスの女の子版はあっても男女版はない?!

プラトニックBLに非ず


  • ホモソーシャルの発展系
  • 恋愛感情はないがスキンシップ過多

一般にはホモソーシャルの一種とされ、同性愛とは区別されます。
同様に恋愛感情が根底にあるプラトニック・ラブとも別です。

◆ ホモソーシャルとは? ◆

社会学用語の一つ
男性社会の連帯の要
女性蔑視と同性愛嫌悪が特徴
いわゆる体育会系の世界
対義語はヘテロソーシャル
関連語はバイソーシャル

従来のホモソーシャルでは同性愛は嫌悪されます。
これに対しブロマンスは同性同士でもキスをします。

そう、恋ではないと言いつつキスはするのです。
「キスは恋人がするもの」という固定観念は今すぐ捨ててください。

使い方


  • 冗談で使う言葉なのでTPOを弁えること
  • 人に対して言わない方がいい

この言葉は『カレッジエイト英英辞典』にも採録されています。

◆ 訳・表記 ◆

アルファベット表記は英語準拠
中国語訳は複数ある
言葉が定着したことで用法も拡大

動詞化して"ブロマンシング(親友になる、相方を探す)"といった使い方も可。
複数形表記は"ブロメンツ"?

英語のスペルは"Bromance"で、フランス語やスペイン語でも同じです。
韓国語は"브로맨스"、中国語は"兄弟情""兄弟情谊""男漫"など表記がブレます。

失礼な言葉


もともとはミレニアルズ(1980年代~2000年代生まれの世代)の流行語でした。

いわゆる若者言葉で、「ゲイっぽい」と茶化す意図で使われることが多いです。
「そうじゃないとは知ってるけど……ソレっぽいよね」と言外に揶揄する感じ。

「仲が良いですね」のつもりで言ったとしても無用な含みをもたせかねません。
自身と友人との仲を冗談めかして伝える以外に実生活では使わない方が賢明です。

日本人には理解できない?


また、使う前にこの言葉が流行した経緯を調べてみてください。
詳しくは別の記事に書いていますが、ややネガティブな事情が潜んでいました。

【関連記事】 ブロマンスは好き?嫌い?魅力と問題点

発祥地であるアメリカは保守的で偏見が根強く残っている国です。

マッチョを好みヨーロッパや日本の男性は全員ゲイに見えると言います。
なんでも、お洒落で物腰が柔らかい様子が「男らしくない」のだとか。

この偏見はミュージカル版『キューティ・ブロンド』でも取り上げられました。

特に「There right there!」という曲の"Gay or European"というフレーズ。
直訳すれば「ゲイかヨーロッパ人」ですが、‟or”は‟言い換えれば”とも訳せます。

要するに「ヨーロッパ人ならゲイだろ(適当)」と歌っている。
線の細い男はゲイかヨーロッパ人か、ヨーロッパ系のゲイに決まってると言うわけ。

『ファイナルファンタジー』のキャラクターデザインについても同じことを言います。

YouTubeでFF15関連動画のコメント欄を読んでみてください。
日本語の「ホストみたい」に混ざって、英語で「ゲイかよ」と書かれていますよ。

私たちから見て"チャラい"男性は太平洋を越えると"オネエ"になるのです。

おまけに少しでも繊細なところを見せればセクシャリティを疑われてしまう。
だから友達と親密になると脈絡なく「そんなつもりはない」なんて言い出す。

348: ヘタリア好きの名無しさん :2009/06/09(火) 00:18:45 ID:FTUDiIfo0
>>333
リアル米国人は、こっちが一歩引いたら一歩押して、こっちが一歩押したら二歩押してくるw
大好き大好き言って抱きついてくるけど
「でも俺は(私は)ゲイじゃない」「俺は(私は)友人としてあなたを愛している」と断りを入れてくるし、
他の人もそうだったらしい。宗教や倫理観の違いなんだろうな。
(後略)

引用元: ヘタリア好きのやおよろず雑談避難所 6ヶ国目http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/5503/1244458339/

その謎の弁解を一言に集約したのがこの言葉です。
そこには、あくまで「友情」と言わざるを得ない世知辛さが潜んでいます。

対する日本は(一部を除き)性的指向が宗教でも法律でも制限されていません。
誰に言い訳する必要もなければ、使う機会はそれほどないように思います。

***

YouTubeで外国人が作った「There right there!」の動画をいくつか見つけました。
面白いのは、その殆どが日本のアニメや漫画をネタにしていることです。

日本人が思い描く美形や友情の描き方が彼らにはゲイっぽいと映るんですね。
ある意味で腐女子は外国人に近い感性なのかもしれません。

同義語


  • 類義語は外国語の方が見つけやすい
  • 日本語は盟友、同志、傍輩、一味、ツーカーの仲、ニコイチなど

ここまで英語の話ばかりでウンザリした人も少なくないと思います。
そこで日本語で類義語を探そうとしたところ、見つかったのは外国語ばかりでした……。

カムラッドシップ

スペルは"Comradeship"で訳すと仲間、僚友、友愛になります。
"camaraderie(カラマデリー)"も同義。

類義語は「同僚」を意味する"Colleague(コリーグ)"。

また、ラッド繋がりで"Lad"も友だちを表します。
イギリスのスラングで単に男、若者という意味でも使える単語です。

クィア・プラトニック

あるいはデミロマンティックなど。
公的にはこういった言い回しが適切ではないでしょうか。

クィアプラトニックのパートナーを"ズッキーニ"と言うのが面白いです。

同性愛者だけじゃない?日本人が知らなすぎる11のセクシュアリティ
https://kbooks.hatenablog.com/entry/sexuality-11

上記の記事ではリスロマンティックというのも気になりました。
「好きだけど両思いにはなりたくない」って恋に恋する状態?ツンデレ?ケンカップル?

両片思いも範疇に入るか気になるところ。

ケミ

リサーチ中に関連キーワードに出てきました。
東方神起のユノによる「ブロマンスのケミ」発言で浮上したようです。

英語のケミストリーの略で、この単語には化学反応のほかに「相性」の意味があります。
ユノの言葉はメンバー間の相性の良さを伝えているわけですね。

ちなみに相棒との絆は「ウネ」と呼ぶそうです。

逆に単純に馴染みや仲良しと伝える時は「オウルリム」。
これは「オウルリダ(似合う、付き合う)」の名詞形です。

ソウルメイト

魂の伴侶、心の友。

ソウルメイトは良くも悪くも人生に重要な影響を与える人物を言います。
場合によっては親兄弟の可能性もあるので"Bro"の語義とも合っています。

類義語にツインフレイム、ツインレイとこれらの総称であるツインソウルがあります。
しかしツイン~は一般に男女間の話なのでここでは割愛。

いずれにしても趣味や価値観が合い、初対面から懐かしさを覚える相手です。

スピリチュアルの世界では「前世からの因縁の相手」という意味で使います。
運命の恋人を求める夢見がちな人にも好まれる言葉です。

ダウン・バイ・ロー

アメリカの刑務所に伝わるスラングで、1986年公開の映画の題名にもなりました。

意味はブロマンスと全く同じですが、ワル同士という点がポイント。
任侠ものにおけるアニキと弟分(舎兄・舎弟)の英語版とも言えます。

マフィアやギャングが出てくる創作に使えそうですね。

ダビデとヨナタン

聖書で語られるダビデとヨナタンは深い愛情で結ばれた親友同士です。
この故事を引用して、いきすぎた友情を"ディヴィッド&ジョナサン"と言います。

ディヴィッドはダビデ、ジョナサンはヨナタンの英語読みです。

一部の人には「カークとスポック」の方がピンとくるかもしれませんね。
『スタートレック』用語の"ツヒラ(T'hy'la)"もまさにブロマンスですし。

ツヒラは兄弟・友情・恋人を包括した関係をいい、主役コンビがこれに当たります。

同胞愛/義兄弟

え?義兄弟ってゲイカップルのオブラート表現じゃないの??
そう思うのは、この言葉で思い出すのが『三国志』ではなく『菊花の約』だから。

そんな私ですが、先ごろフランス革命にも関わる言葉だと知りました。

フランス革命のスローガン「自由・平等・博愛」。
一部の学者はこの「博愛」が誤訳であると指摘しています。

フランス革命の三目標 本当は「自由」「平等」「義兄弟」
https://www.news-postseven.com/archives/20170515_550587.html?DETAIL

原語ではfraternitéであり、これを翻訳すると「同胞愛」になるというのです。

同胞愛は国や民族などルーツが同じもの同士で親しみ合うこと。
それには学閥や親類(特に同腹の兄弟)など小規模のコミュニティも含まれます。

対して博愛は人類愛(世界規模)であり、民衆の結束を表すには些か大げさです。

かと言って直訳の同胞愛では日本人に伝わりにくい。
もう少し分かりやすく訳すなら「義兄弟」になるだろうとのことでした。

近年は「友愛」と訳されることも増えています。

ブーザム・フレンド

NHK朝ドラ『花子とアン』に出てきた言葉。
主人公の花子はこれを「腹心の友」と訳していました。

"bosom"は女性の胸の婉曲表現で、そこから「胸の内」といった意味が派生しました。
その後ろにフレンドが付くことで「心の友」となるわけですね。

フレンド以外にバディやパルを付けても同じ意味になります。

ホーム・ボーイ

アメリカ英語で"同じ人種の人"や"同郷の人"を意味する表現。
俗語で(地元の)親友、仲間となります。

対義語は"homegirl"です。

ポッセ

ヒップホップ用語で同じ目的を持った集団を表す言葉。
"○○・ポッセ"で"○○のファン同士"になります。

俗語として稀に不良仲間の意味でも使われます。

元はラテン語で郡兵のことで、19世紀から~隊や~団の意味合いへと拡大しました。
特に治安に関わる集団(自警団や保安官、民兵隊、捜索隊)をいいます。

女性オタクには『ヒプノシスマイク』の「Fling Posse」で馴染み深いかもしれません。

ロマンティック・フレンドシップ

ヨーロッパではこのような関係が19世紀末にも流行しました。
その当時の友情観を現在の史学でロマンティック・フレンドシップと称します。

当時の紳士たちは親しくとも名字(家名)で呼び合うのが礼節でした。
そのため愛称そのものが深い仲であることを暗示するようになります。

「こう呼んでも良い?」と確認する必要があり、断られることもあったのです。
これは振られるのと同じで、まだ十分な信頼を得ていないことを意味します。

一部では同性愛の申し込みと同義だったようです。
※2005年12月10日付け朝日新聞 be『アンデルセン―ある語り手の生涯』書評より。

現在でもドイツ語の敬称"Du"は相手に了承を得ないと使えません。

***

ここまで書いて思いましたが、故事成語慣用句を調べるのも良いですね。
朋友、知己、知音、知友、莫逆の友などなど。

「知己」は中国ドラマで原作のBL関係を匂わせる隠語となり下がりましたが。
そう考えると正式にブロマンスの代替語と言えるかもしれません。

「知音」も実は恋人関係を内包する言葉なんですよ。

思い返せば、漢文はやたら「~の交わり」が多かった気が……。
「膠漆の交わり」やら「断金の交わり」やら「水魚の交わり」やら。

断金の交わりは有名なので現代でも引用されることがあります。
『池波正太郎時代劇 光と影』の6話「断金の友」では小姓同士の友情が描かれました。

バディとブロマンスは別


創作物なら腐女子用語の「匂い系」とも言い表せますね。
特にバディものがそう呼ばれます。

しかし映画における"バディ"はダブル主演作品のことで、もっと大きなカテゴリです。
その中にブロマンスが含まれると考えてください。

まとめ


最後に各項目の要点をおさらいします。
意味

ブラザーがロマンスっぽくつるむこと
この場合のブラザーは親しい男性を指す
プラトニック・ラブ(恋愛感情)とは別

発祥

アメリカのスケートボード専門誌
90年代に出来た言葉だが定着したのは2004年以降

定義

結束の強い男性コンビ、またはグループ
性的指向は問わない(同性愛者同士でも肉体関係がなければOK)
信頼や尊敬の念があればライバル関係も含まれる

使い方

ただの流行語なので使いどころに注意
アジアでは表記がバラバラ欧米はBROMANCEで統一

関連語

日本語で同じ定義の言葉を探すのは難しい
異性愛者と同性愛者の組み合わせはブロモセクシュアル
対義語(女性同士、男女)については別記事を参照
以上です。

冒頭に書いた推測、「意味や使い方に変化」は見られませんでした。
その代わり言い換え語はいくつか見つかり、新しい言葉を知れて楽しかったです。

例えば"Man-crush"=「男も惚れる男」とか。

これもミレニアルズが作った言葉です。
彼らはジェンダー問題への意識が高い世代なんですね。

この"クラッシュ"は、片想いを意味する"have a crush"から採ったもの。
そこに"Man"を付けることで男性から男性への撞着を表しています。

基本的にアスリートなどに対するファンコールですが、身近な人にも使えます。
女性から女性に伝える場合は"Man"を"Woman"に置き換えてください。

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