ブロマンスは好き?嫌い?魅力と問題点

2021年7月23日金曜日

原因・理由

t f B! P L
いつのまにか同人界隈にも浸透していた"ブロマンス"という言葉。

いったいどの層に支持されているのか
逆に否定的な人たちの意見とは

などの疑問を、この概念が誕生した背景を調べながら考察しました。

恋愛話が嫌い


  • BLは読み専、自分で創作する場合はコンビになる
  • 恋愛物が苦手、バディ関係が好き

SNSで"ブロマンス"を検索すると腐女子のアカウントばかりが目に付きます。
それを除くと恋愛物に興味がないという人たちが残りました。

なんでも男女ペアだと最終的にカップルになるのが不満とのこと。
その点、バディものは取ってつけたような恋愛描写が入らないので観やすいようです。

(バディ作品に登場するカップルは物語開始の時点で恋人か夫婦なので。)

言われてみれば、自由に描ける同人誌ですらカップリング物が大半ですね。
こうした恋愛至上主義の創作に馴染めない人には心地よいのかもしれません。

腐女子に人気の理由


  • カップリングは自分で考えたい
  • 攻め/受けを決められない時の選択肢

商業BLを読まない腐女子はキャラクターの攻め/受けを自分で決めたがります。
このタイプは二次腐と呼ばれ、腐女子の過半数を占めています。

【関連記事】 BLと友情の違いを腐女子が理解できないワケ

二次腐の理想は、男性キャラが作中で誰とも恋愛をしないこと。
更に男が男に何らかの執着を見せる描写があれば尚よし。

この条件に当て嵌まりやすいのがブロマンスだったわけです。

もう一つが"コンビ推し"の代替語として使われるパターン。
コンビ推しは攻め/受けが決められない時によく使われる言葉です。

要は「(好きな組み合わせだけど)二人の性行為が想像できない」ということ。
それが解決すればBLに転向するため、本質的には男が二人揃えば恋愛すると見ています。

BLっぽくて嫌


  • 腐女子が群がってくるので避けている
  • 男同士の関係を美化しすぎ

BL嫌いな人が多いのは否定派の方でした。

ブロマンスはBLではありませんが、腐女子人気が高いため抵抗を感じるようです。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いと言いますもんね。

男同士の関係が美化されているのは……物語は理想を描くものだからしょうがない。

この分野には女性ファンが多いですが、製作者(原作者)は男性の場合が殆どです。
しかし男性が考える理想の友情は、女性の目には依存関係に映ることがあります。

実際に「女同士ではありえないから憧れる」という感想をいくつか見掛けました。
ありえないは言い過ぎですが、人間関係にドライだと奇妙に見えるかもしれません。

なかには気持ち悪いと感じる人もいるのでしょう。

偏見と差別の塊?


  • 婉曲的な同性愛差別に見える
  • 垣間見える"大人の事情"

更にデリケートな見解もありました。

遠回しな差別。

言われてみれば、この言葉を使う人は殊更に同性愛ではないと強調します。

しかしそれも、発祥地がキリスト教圏である事実を鑑みれば合点がいきます。
おそらく宗教上の問題で「ゲイではない」と釈明する必要があるのでしょう。

釈明と言ったのは映画のインタビューで言い訳のように使われていたからです。
内容について同性愛的と指摘されると、この言葉でお茶を濁す関係者が増えました。

『スター・ウォーズ』キャラクターのBL疑惑に出演俳優がコメント
https://www.cinematoday.jp/news/N0079723

スポンサーが付きにくいという理由で原作の同性愛要素が改変されることもあります。

【ize訳】ブロマンスとロマンス
http://nenuphar.hatenablog.com/entry/2017/06/07/185034

上の記事は韓国の例ですが、日本でも『MU』の実写映画など同じ事例があります。
原作では男性コンビなのにドラマ化の際に片方が女性にされるのもありがちです。

古い道徳観の押し付け


  • 友情の定義が主観的
  • プラトニックを神聖視しすぎ

そして二つ目が「肉体関係の有無を物差しにするのはよくない」という意見。

以前の記事にも書きましたが、この言葉の定義は「性行為をしないこと」です。
ところが世の中には(セフレなど)肉体関係があっても友人という人たちがいます。

恋愛と友情の線引きには個人差があるため、この基準はおかしいということでした。

「ブロマンス」という言葉の孕む危険 - 小夜倉庫
http://mortal-morgue.hatenablog.com/entry/2017/05/21/001015

第一、性愛よりもプラトニックの方が「純粋な関係」とするのも偏狭的です。
古代ギリシャの観念が今でも支持されているのは凄いことですが。

言い訳じみている


  • ジェンダーを意識しすぎて不自然
  • アメリカ社会の価値観に根差している

ここまで書いて"メトロセクシャル"という言葉を思い出しました。
メトロセクシャルとは、ファッションに気を遣う【異性愛者の】男性のこと。

アメリカにおける「オシャレな男=ゲイ」という偏見に対抗してできた言葉です。

現実にはストレートの男性の中にも美容に関心の高い人がいますよね。
そうした人たちと同性愛者を区別するために作られました。

「区別するために」。
ブロマンスも本質は同じで、"ゲイではない"と言いたいだけです。

いずれも"~ではない"を強調しすぎて、何となく嫌味な響きがあります。
着飾るだけでセクシャリティを疑われる社会では神経質になるのも仕方ありませんが。

この件に関してはアメリカ人と親交のある方々の打ち明け話が参考になりました。

<米国人の性意識>

・日本のテレビは(旅番組など)男性ペアが多いため「ゲイ向け」に見えるらしい

・ことあるごとに自分はノンケだと主張する

とにかく日常的にセクシャリティを意識していることが分かります。
そして同性愛者として見られることを非常に恐れている。

こうした偏見と、それに対する怖れがこの言葉を生んだ可能性は高いです。

男性の心理


  • 英米の大学が論文を発表している
  • 実在する関係

同人界での位置付けは分かりましたが、当の男性にはどう受け取られているのか。
そのほか海外での扱いも気になります。

幸いなことに、このテーマは史学からクィア理論まで幅広い分野で研究されてきました。
その中から論文をいくつか取り上げます。

流行の下地


  • 男らしさ/女らしさの価値観が廃れ始めた
  • ゲイや内気な男性への受容が高まった

実際のブロマンスは恋人と同じく独占欲を感じ、嫉妬もする「ゲイっぽい」関係です。

同性愛への風当たりが強かった70年代~80年代には到底受け入れられなかったでしょう。
この言葉の誕生そのものが人々の意識の変化を表しています。

それには70年代以降に興ったフェミニズムの台頭も関係していると言われています。

Bromance - Academic Dictionaries and Encyclopedias
https://enacademic.com/dic.nsf/enwiki/11685361

フェミニストの母親が息子に"男らしさ"を強要するとは考えにくいためです。
個人的にも若い世代ほど感情表現が豊かで率直な印象を受けます。

"男らしさ"への抵抗


  • 男性の反抗
  • ある意味で社会派テーマ

フェミ世代が長じ、メディアに関わり始めたことで男性の描き方が変化します。

例えば近年のハリウッド映画は弱気な主人公が増えていますよね。
かつてはヒーローと言えばタフでマッチョな男でした。

この理想の男性像は現実にも影響し、多くの少年にプレッシャーを与えていたのです。

「泣くな、男だろ」という言葉は未だに耳目にします。
こうして幼少期から「男が感情を露わにすることは恥」と擦り込まれていく。

ハリウッドの変化は、そうした性差別が見直され始めた証と見る向きもあります。
※國友万裕:著『BL時代の男子学 ~21世紀ハリウッド映画に見るブロマンス~』より

同じく、ブロマンスの流行も2000年代半ばからです。
これもまた性に関する議論が活発になった世相を反映したものと言われています。
※Wikipediaより

以上を踏まえると、本来は男性向けのジャンルです。
特に世間でいう「男らしさ」に反発したい人に需要が見込めそうです。

人種によるマッチョ指数


  • 黒人社会は男性性へのこだわりが強い
  • 裕福な白人は比較的リベラル

無論、「伝統的な男らしさ」にこだわる文化が消えたわけではありません。
ユニークなのはその度合いが(同国内でも)人種間で異なることです。

wikiによるとアメリカで行われた調査では次のような結果になりました。

<マチスモ比率>

アフリカ系>>ヒスパニック系>>アングロサクソン系

マッチョ志向が最も強いのはアフリカ系なんですね。

そういえば黒人映画で男同士が冗談でキスするシーンを観たことがない……?
LGBTがテーマでもない限り抵抗感が根強いのかもしれません。

各国の受け取り方


  • 同性愛に厳しい国の方が流行りやすい
  • 戒律、兵役の有無も要因のひとつ?

男らしさにこだわる風土ではロマンチックな友情は生まれにくいのか。
実はその逆で、ゲイに厳しい国ほど同性間でのスキンシップが激しいのです。

<ボディタッチが多い国と少ない国>

多い イタリア・スペイン・中近東・韓国・南アジア

少ない アメリカ・イギリス・ドイツ・日本

前者は兵役があったり戒律で男女の接触が禁じられていたりします。
そのぶん同性と過ごす時間が長く、触れ合うことにも慣れてしまうのか?

同様にブロマンスの受容度も文化・慣習に影響されます。
海外在住の方や国際結婚された方のブログを参考に、各国の反応をまとめました。

アメリカ


  • 州や世代により受容度が大きく異なる
  • ゲイ(クィア)との線引きでしかない

アメリカについては先に書いた通りで、付け加えるなら地域差が極端ということです。
保守的な州では上映・放送できるボーダーとして機能しています。

対して比較的にリベラルな州や世代間格差もあり、反応はまちまちです。
その一部で友人に歌や詩を捧げるブロマンスごっこが流行りました。

とは言え、大半のアメリカ人の感想は「ねーよww」です。

もちろん、仲良しで集まる文化もないわけではありません。
バチェラー・パーティーはその最たる例です。

アメリカではお泊り会を"Sleep-over"と言い、幼少期だけでなく中高生でも行います。

映画でよく見る友だちや恋人の家に泊まるシーンがそれです。
相手のご家族に遠慮する様子がないのは、こうした慣習があるからなんですね。

イギリス


  • 英国国教会が寛容なため、かなり肯定的
  • 地域よりも階級に左右される

イギリスはゲイ人口が多いのか、男性同士が親密でもあまり気にしないようです。

むしろノルマでもあるのかというくらい、小説からテレビまでゲイをネタにする国です。
私見では差別でも腐媚びでもなく自虐と感じます。

中産階級以上の人に寄宿学校(男子校)出身者が多いのも関係しているのでしょうか。
パブリックスクールが舞台の物語を読むと、同性愛が必修なのか?と錯覚します。

ただし下層階級の反応はアメリカ人と変わりません。
腐女子がイメージするイギリス人は上流階級に限られるので過大な期待は禁物です。

韓国


  • テレビ、音楽業界で大ブームになった
  • 同性愛には非常に厳しい

韓国は儒教とキリスト教が入り組んだ文化的背景から、同性愛には厳しい国です。

反面、芸能界のBL営業が盛んなことでも有名です。
ここ数年でブロマンスをテーマにした番組やアイドルグループが量産されました。

腐向けを含む同人活動も事務所側が容認しています。
それどころか、ファンアート専用のSNSを運営しているほどです。

ただ全てが"やらせ"ではなく、元からスキンシップ過多な文化のようです。

韓国の男子高校生たちが、男同士で手をつないで、時にはスキップをしながら韓国のテーマパークを走っていたのですが… ‐ Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1426765494?__ysp=YmzjgZjjgoPjgarjgYQ%3D

日本


  • 若年層の間では「じゃれあい」の範疇
  • 言葉としては"BL"の方が定着している

他人と兄弟ほど親密になるなんてありえないという人もいますが、概ね肯定的です。
実際にそういう相手がいるのではなく、理想として受け入れられています。

例えば、数年前に放送された『ホンマでっかTV』の「男子高校生のBL化」という話。

番組では男子同士のペアルックや手繋ぎが増えていることをBL化と称していました。
これに対しネット上で「これくらいでゲイ扱い?!」と視聴者の非難が相次いだのです。

女子なら「仲良し」で済まされるのに何がおかしいのか、と。

私も同意見ですが、一昔前なら世間の反応は少し違ったのではないでしょうか。
この話からパーソナルスペースの面積が時代ごとに変化していることが窺えます。

身近なところでは、男性だけで外食する際の人数が変わったと感じます。
昔はグループで行くのが一般的でしたが、現在は二人客も珍しくありません。

余談ですが、欧米で同性と二人きりで外食するとゲイ認定されます。

じゃれあいの効果


  • 抱き合うとストレスが緩和される
  • 結束も強まる

それにしても、なぜ人は仲良くなると互いに触れようとするのでしょう。
親子や恋人でなく友人に抱きつく理由とは?

その答えになるかはわかりませんが、アメリカでこんな研究がありました。
オスのラットに適度なストレスを与えた時の反応を見る実験です。

Moderate Stress-Induced Social Bonding and Oxytocin Signaling are Disrupted by Predator Odor in Male Rats.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26830961

ストレスに晒されたラットは、そうでない時よりも仲間と抱擁することが増えたのです。
それと共に不安を見せる行動が減り、グループの結束も強まりました。

疲労や恐怖を感じると誰かに甘えたくなるのは、人もラットも一緒なんですね。
そして抱きつく相手は同性でも構わない(構っていられなくなる)と。

即ち、ストレスのある環境下はハッテンしやすい?

ハグで健康に


  • リラックス効果のあるホルモンが分泌される
  • ストレスが減れば病気のリスクも軽減される

実はこの時、ラットの体内でオキシトシンというホルモンの値が上昇していました。

オキシトシンが分泌されると幸福感や充足感が高まり、不安や気鬱を解消してくれます。
この効果から「思いやりホルモン」とも呼ばれています。

好きな人に抱きつくと落ち着くのは、ホルモンの作用が関連しているということです。

落ち着く、つまりストレスが軽減される。
ストレスがもたらす病気は鬱病や心臓病、記憶力や集中力の低下も含まれます。

ハグだけでこれらの症状を予防できたら……フリーハグは本当にラブ&ピースです。
もし身近に抱きついてくる友人がいれば、お返しに抱きしめ返してあげてください。

友だちの匂い


  • 好きな人の匂いは落ち着く
  • 弱気を見せられるのは同じ男

別のレポートでは、抱きついた相手の匂いもリラックス効果があると示していました。
この調査結果はジャーナルで公開され、タイム誌でも報じられたものです。

Bromances may be changing the way straight couples live
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1097184X17730386

ある大学でスポーツを専攻する男子学生30人を対象に実施されました。
対象条件は「異性の恋人およびブロマンス関係にある友人を持っていること」です。

彼らの友人との付き合い方には、いくつか共通点がありました。

<体育会系あるある?>

・日常的に男同士でハグやキスをする
・友人と抱き合って寝ることもある
・彼女よりも友だちと過ごす方が落ち着く

抱き合って寝るのも感情のケアのため、だそうです。
そして落ち着く理由には全員が"匂い"を挙げていました。

確かに「いつもの匂い」は「実家のような安心感」と通じるところがありますね。
赤ちゃんも母親以外に抱っこされると、抱き方と匂いの違いでむずがると聞きました。

ところが、男性の場合はここで例の「男らしさ」に阻まれます。
男らしく強くあろうとすると赤ちゃんのようには甘えられません。

恋人や妻に泣きついても良いのですが、そのことに抵抗を感じる人もいる。
それで弱気を見せられる友だち(同性)のもとへ行くのではないでしょうか。

彼女より友人といる方が落ち着く、というのはそういうことかなと推察しました。

ロマンスとの違い


  • 趣味も悩みも共有できる
  • 批判されることが少ない関係は心地良い

推察にはそれなりの根拠があります。
先の調査報告の中で学生たちが恋人の女性と男友達との違いを語っていたからです。

<彼女よりも男友達を選ぶ理由>

・男同士の方が健康問題や感情を共有しやすい
・彼女の前では男らしくあらねばと気疲れする

私は趣味や興味の対象に性差が表れることも関係していると思います。

趣味の話はパートナーよりも同性の友達に話す人が多いでしょう。
その方が理解を示してくれる可能性が高いからです。

社会で求められる男性としての役割、異性との付き合いで起こる摩擦。
諸々から解放され、甘えられる相手を求めた結果がブロマンスなのかもしれません。

問題


  • 同性愛嫌悪は薄れても女性蔑視は残る
  • ピーターパン症候群の一種?

甘えるにしても羽休みで済むなら良いのですが、依存してしまうケースもあります。
調査対象の中には、友人と比較して恋人の女性を悪く言う人が何人かいました。

ホモソーシャルの一種と言われるだけあって、ミソジニーが顕在化するようです。

<彼女がいても女嫌い>

・女性の話は感情的で長く、威圧的と感じる
・女性には性的な期待を持つため、純粋な関係ではない
・男女の愛は一時的だが友情は生涯続く

モンテーニュも「女に友情は望めない(要約)」と書いていました。
※ミシェル・ド・モンテーニュ:著『エセ―』より

男性にとって女性との付き合いは、気を遣いお金も掛かるメンドクサイことです。
とは言え、対人関係において癒しばかりを求めるのは如何なものか。

自分を批判しない、共通点の多い人しか受け付けないなら鏡と交際するのと同じです。
果たしてそれは真に思い合う仲と言えるでしょうか。

この結果について、調査を行った研究者は次のように言及していました。

「青年期が長引き、成熟した成人になるのに時間がかかっているのも一因ではないか」

大人としての社交性(相手に譲る姿勢など)が育ちきっていない印象を受けたようです。
悪い関係ではなくとも、精神年齢が幼いままでは問題です。

結婚を渋る


  • 高学歴の人ほど結婚願望が薄い
  • 親友のいる男性も独身率が高い

青年期の延長についてはwikiにも書かれています。
そちらでは米国国税調査から初婚年齢の統計を参照していました。

<アメリカ人男性の初婚年齢>

1960年 23歳
2010年 28歳

なんと、50年で5歳も引き上がっています。
このうち高等教育を受けた人は30代まで未婚の例が増えているとのこと。

また、大親友がいる男性も結婚を敬遠するようです。
友人との絆が影響するのか、はたまた「女はメンドクサイ」から脱却できないのか……。

ネオテニー


  • 大人になると自然消滅する
  • 腐女子も精神的に未成熟?

総合すると、実態は「熱い友情」ではなく「幼稚な馴れ合い」でした。

研究結果を見る限り、友情よりも気楽さ(自分が快適であること)が優先されています。
馴れ合いは悪くありませんが、自分を甘やかすだけでは建設的な関係とは言えません。

ネット上で腐女子以外の意見を拾ってみると、一部で厳しい声もありました。

<現実的な意見>

・中高生ならありがち

・周囲の目を意識して距離を置くようになる
・年を取るとお互いに我が強くなってうまくいかなくなる

三つ目が特にシビアですね。
やはり実年齢か精神年齢が幼いうちだけしか成立しにくいようです。

しかしこれ、人のことは言えないと感じています。
その幼稚な社会性を礼賛するのもまた幼稚と考えられるからです。

私の場合、男性たちの無邪気なじゃれ合いを見て子供時代を思い出します。
仲の良い友だちと何時間も好きなことをしていられた日々に帰りたくなる。

そのくせ誰かと物語のような友情を築くことはしない。
今から献身と信頼の関係を構築するのは"メンドクサイ"。

この逃避による甘えと怠慢は、少女期が長引いて未成熟うんぬんと言えます。
しかも未熟なまま腐ってしまったのでした。

まとめ


魅力

・腐女子には都合が良い作風
・草食系男子を否定しない
・健康効果がある

問題点

・定義が曖昧かつ偏向的
・人間関係が狭まり協調性が損なわれる
・女性蔑視に繋がりやすい

総合

・性愛および同性愛の否定など、根底に宗教倫理が潜む
・保守的な国で流行している
・社会学の研究テーマに最適

誰に必要な言葉か


  • 自分がゲイか否かを見極める指標になる
  • 格差付けや差別と感じる人もいる

こうした分類は、自身のセクシャリティについて悩んでいる人には役立つでしょう。
用語があることで自分がどこに属しているのかを知り、安心感を得られます。

性的指向に関連する言葉が多いのは、そうした救済のためです。

ところが本当に偏見のない人は「難しい言い方をせずに友情でいい」と言うのです。
これにはデリカシーがない、問題意識が低いなどヤジが飛ぶかもしれません。

しかし差別をなくすには「言葉で分ける必要はない」という意見もまた重要なはずです。

私もブロマンス作品は好きですが実社会では必要のない言葉だと思っています。
どんな形であれ友だちは友だちで、他者からどう見えようと事実は変わらないからです。

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腐女子が妄想の種を探して検索したことをまとめています。
ただしキーワードは無作為に選んでいるのでBLとは無関係。

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